シンギュラリティは、来るか来ないか「わからない」が正解である理由

テクノロジー
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現在のAIの流行がそのまま進んだら2045年にシンギュラリティは来ないでしょう。しかし第四次AIブームの終盤が2045年頃になると予想されるため、新技術によってシンギュラリティが来る可能性があります。

確かに「今のまま進んだら」シンギュラリティは来ない

現在話題のAIはデータの無いものには全く対処できないため、人間を超え、シンギュラリティが来ることはありません。現在話題のAI(ディープラーニング)は、プログラムに沿ったデータ処理をしているに過ぎないのです。

例えば、データ利用ができない論理思考は全くできません。(前のAIブームでは推論するAIを開発していたが人間には程遠い。)数学の未解決問題をAI(ディープラーニング)で解決しようとする人が現れすらしないことを考えてみてください。膨大なデータに答えは載っていないのです。

じゃあ囲碁AIはどうなんだと思うかもしれませんが、囲碁AIは論理思考ではなく、以前の対局の経験から直感で打っています。囲碁ではなく将棋ですが、羽生善治さんは「直感の7割以上が正しい」と著書で言っています。

現在のAI(ディープラーニング)には人間特有の「思考」(未知への対処)が存在せず、「直感」(過去の模倣)だけがあるということです。

そのため、現在のAIは絵を描くといった直感的作業しか得意ではありません。

例えばAIが描いた絵画、4900万円で落札 予想額の40倍以上といったことが起きています。なぜこうなるのかというと、絵を描くといった答えの決まっていない模倣可能な作業は膨大なデータをうまく活用できるからです。

囲碁も同様にデータ利用のしやすいものだったから人間を超えられたのです。

また、人生経験のビッグデータを得て処理することで人間を超えるというのもおそらく無理でしょう。仮想空間でやろうとしても、この方が言っているように仮想空間ではノイズが無いため現実世界になるとうまくいきません。それに、もしうまくいったとしても直感のみで動く役立たずができるだけで、人間を超えることはあり得ません。

こうして見ると現在のAI(ディープラーニング)は人工知能ではなく人工直感のようです。現在のAIは論理思考(未知への対処)が出来ずに直感(過去の模倣)のみで動くため論理思考を操る人間を明かに超えられません。シンギュラリティは来ないのです。

では、現在流行りのAI以外の方法はどうでしょうか。

残念ながら、脳の神経回路を完全再現する試みも、実現したところでできるのは人間ですから、人間を超えることはないでしょう。それどころか人間よりずっと遅いものができそうです。

人間の脳の活動でわずか1秒間はなんとスーパーコンピュータ「京」の40分に匹敵することが判明(外部リンク)

この記事にあるように、人間の1秒が「京」の40分と、2400倍もスパコンが遅くなっています。

この遅さはハードウェアという物質を介して脳という物質を再現するという明らかに非効率なことを続ける限りなくならないでしょう。

また、人間の脳の信号はゼロイチではない。脳の可能性を知ればシンギュラリティを超えた世界が見えてくる(外部リンク)にあるようにニューロンの信号はゼロからイチの間を無限に刻んでいるので、コンピュータで記述した方が効率よくなるということはありません。

よって現在流行中のディープラーニングや脳の再現を続けていたままではシンギュラリティは来ないです。

第四次AIブームが来るならばシンギュラリティは来る可能性有り

現在のディープラーニングを中心としたAIブームは第三次AIブームと言われています。

第一次から第三次までのAIブームの時期はWikipediaによると

第一次AIブーム 1956年〜1974年(18年) 推論と探索

第二次AIブーム 1980年〜1987年(7年) 知識工学

第三次AIブーム 2006年〜(2020年まで続けば14年) ディープラーニング

となっています。

ここでそれぞれのAIブームが始まる年を見ると、一次と二次の間は24年、二次と三次の間は26年で、だいたい25年ごとにAIブームが始まっています。

この流れが続けば、2006年の25年後の2031年あたりに第四次AIブームが始まりそうです。

もし第四次AIブームが第一次や第三次のように長く続けば、2045年はちょうどブームが終わる頃になります。つまり、第四次AIブームの集大成ができている頃です。

よって第四次AIブームが今までのように来て、今までに考えもしなかった方法でAIの開発が進むならば、シンギュラリティが2045年に来る可能性は十分にあります。

ただ、今まで通りに次のAIブームが来て、そのブームがシンギュラリティに結びつくかは誰にも「わからない」のです。

第四次AIブームがどんな内容ならシンギュラリティが来るか

今までほぼ25年おきに必ずAIブームが来ていることから、第四字AIブームが来る可能性は高いでしょう。

では、第四字AIブームがどんな内容ならシンギュラリティが来るでしょうか。

まず考えられるのは思考を持ったAIの開発です。人間の知能の二要素である「思考」と「直感」のうち、「直感」は第三次AIブーム(ディープラーニング)で鍛えられていますから、後は「思考」を完成させればいいというわけです。おそらく第一次と第二次のAIブームとは違った角度で「思考」を開発することになるでしょう。ただ、「思考」と「直感」が完成しても、それぞれのバランスを取る「統治」するAIができないと人間を超えるのは難しいと思われます。

次に考えられるのは自身を「成長」させるAIの開発です。AIが自身のプログラムを書き換えることで指数関数的に成長する戦略です。しかし、これに関しては完全に未知の領域ですので、成功するかは全くわかりません。ですが、シンギュラリティが2045年に来るには(現時点では)この方法しかないと思われます。

「思考」と「成長」の二つの例を出しましたが、実際の第四次AIブームは現時点で誰にも予測できないものである可能性が十分にあります。インターネットやiPhone、VRを誰も予測できなかったのと同じです。

ですから、シンギュラリティが来るかは未知の技術にかかっていると言えるでしょう。

よって未知の技術がシンギュラリティを起こすかは、当然のことながら「わからない」のです。

まとめ

現在のAI(ディープラーニング)の流れを続けていても人間は超えられませんが、2045年は約25年ごとに必ず始まるAIブームの末期にあたるため、もしかしたら新技術によってシンギュラリティが来るかもしれません。

シンギュラリティは第4次AIブームの新技術にかかっています。

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